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青稜アニメーション(「稜アニ」)誕生!
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「稜アニ」とは?
- 青稜中学校・高等学校で新たに発足した同好会。青稜の「3C」(Challenge・Change・Contribution)に加え、もう一つの「C」である「Creativity」(創造性)を原動力として活動する、アニメーション・映像の制作集団です。
発足初年度である昨年は、相模原をロケ地として選定し、実写と手描きアニメーションを融合した実験的かつ野心的な作品「空想特撮映画『ストロマ』」の制作に取り組む「Challenge」(挑戦)と同時に、他の団体(部活動)の紹介映像をアニメーションで制作することを提案(※提案段階で終了)、文化祭における各クラスの映画作品の告知映像を制作し、上映の幕間に流すことで文化祭全体の活性化を図ることを提案するなど、学校全体への「Contribution」(貢献)を常に意識しつつ、新たな活動の形を模索し続ける「Change」(変革)の1年でした。 -
クラウドファンディングという挑戦
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新規参入ゆえの「資金不足」
- しかし、活動を展開していくうち、新規参入の同好会ゆえの資金不足が顕在化してきました。
もちろん、設立当初から予算がないことは承知でしたし、資金が確保できない中でも、フリーソフトや学校から貸与されている学習用iPadなどを工夫して活用、実写作品の器材や衣装などは各自で素材を持ち寄り自作するなど、お金をかけない代わりに、創意工夫を凝らして活動してきました。とは言え、そうした規模での活動だとおのずと表現の幅も限られてしまいます。無限の「想像力」を、作品という形で具現化していこうとする制作集団においては、「予算不足」という現実的な問題は、作品のスケールを規定する大きな「制約」となっていました。と同時に、予算さえあれば、もっと異なる表現が可能なのに・・・というもどかしさも常に抱いていました。
そこで今回、そうした可能性への「挑戦」として、クラウドファンディングという形で皆様のご支援を頂戴しつつ、この困難を乗り越えることを企画しました。
プロジェクトの公開を前にした今、「青稜アニメーション」一同は、青稜祭に向けた次の作品の企画・制作をしながら、支援者の皆様へのささやかなお礼としてのオリジナルグッズのデザインを考案しています。
この挑戦が、どのような形で結実していくかは分かりませんが、今は、クラウドファンディングという機会を通して、多くの支援者の皆様とのつながりが生まれることをただ期待しております。どうか、引き続き私たち「青稜アニメーション」をよろしくお願いいたします! -
部長のメッセージ 部長 藤田心
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- 去年の夏からようやくスタートした青稜アニメーション。新しい部活の設立には半年以上の交渉がありました。その為の書類なんて何枚作ったか数えられないくらいです(笑)。後ろ指も同じくらい指されました。
でも諦めなかった。その根底には部員達の、僕らの抑えられない創作意欲がありました。今、僕たちはその熱い想いを胸に抱えつつ、現実的で大きな問題、予算不足に陥っています。創作したくともそれが出来ない、この耐え難い気持ちを後輩達にさせたくない。その一心で僕らは先輩として、クラウドファンディングという大きな挑戦をしています。一億総クリエイターと言われるこの時代、僕たちのクリエイティビティは他の誰にも負けない作品を創りたいと叫んでいます。その為には皆様の支援が必要です。僕らの可能性に、是非とも支援をお願いします。
青稜アニメーション部長 藤田心 -
顧問のメッセージ 顧問 谷田貴之
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- きっかけは、青稜のゼミナール授業でした。私はアニメやマンガ、絵画の持つ「物語性」に着目し、その表現方法を考察、鑑賞、さらには自ら制作する講座を開講していました。
たしか、アニメーション表現の持つ可能性について触れた授業の後だったかと思います。数名の生徒が私のもとを訪れ、アニメの制作を学校活動内でできないか、さらには「部活動」として活動できないか、という相談を持ちかけてきました。
アニメーション制作はともかく「部活動」の新設ともなると、教員という立場では「生徒会費の逼迫」「顧問教員の不足」といった部活動を取り巻く慢性的な諸問題がまず頭をよぎり、「それは、楽しそうだね」と賛同しつつも、反射的に「部活動の設立は現実的に厳しい」というフィルターがかかってしまっていたことは否定できません。また「部活動を作りたい!」と思いたって行動をはじめたものの、途中で熱が冷めて放り出すという話は、この年頃の生徒達には珍しい話ではありません。そうした事情もあり、彼らの真剣な申し出に対してもどこか懐疑的な姿勢を抱きつつ、半信半疑でその後の反応を待つことにしました。
とは言え、教員という立場を越えた部分では、彼らが示してくれた「自分たちの手で『物語』を紡ぎたい」という抑えがたい欲求、「まだ誰も観たことのない映像を目にしたい」という溢れ出る好奇心、こうした純粋な思いに対して心の底で共鳴していたのは確かでした。
ほどなくして彼らは、同じ志を持った生徒を集め、数ページにもわたる企画書を書き上げ、生徒会や学校にも直接働きかけるなど、私が思っていたよりもはるかに確固とした「思い」を、現実的な行動で示してくれました。そうした、青稜の理念である「挑戦」(Challenge)を体現するような彼らの姿に、私も「顧問」として寄り添い、支える覚悟を決めました。
言うまでもなく、困難はそこからです。
幸いにも、理解ある先生方の承認を得て、ゼミ内での活動にとどまらず「部活動」に準じる「同好会」として正式に認可されたのですが、資金難という根本的な問題は何も解決していませんでした。撮影のための器材は、生徒や顧問による持ち寄り。さらにはご家庭のご協力を得ることもありました。作画は学校から貸与されているiPadを使用し、編集も基本的にはフリーソフト。ほとんど資金もないまま、手持ちの資材で辛うじて創作活動を続けてきました。もちろん、こうした限られた条件の中での創作は、むしろ彼らの創意工夫を引き出すという点では実りある経験ではありました。
しかし、少し視野を広げて現実的な「創作」の世界を眺めてみると、「作品」と、その制作のための「資金」、さらには「支援者」(「観客」や「ファン」)の存在は切り離し難い関係であることもまた事実ですし、「資金」の多寡が作品の規模や質を規定するということも、さまざまな作品に触れる中で実感している事実でもあります。
そういう点では、資金を集めるところからすでに「作品制作」のプロセスはじまっている、とも言えます。私の記憶が正しければ、「稜アニ」結成のきっかけとなった日のゼミの授業でも、アニメ「SHIROBAKO」という作品におけるアニメーターの奮闘をを引き合いに出しつつ、日本のアニメーション制作の状況について(どちらかというと悲観的なニュアンスで)語った記憶があります。
さて、今回、クラウドファンディングという形で皆様のご支援を頂戴する運びとなりましたが、決してこの機会を「資金の確保」という短絡的な目的に留めるつもりはありません。
クラウドファンディングという経験を通じて、現代の創作シーンにおいては、資金を集めることも「創作」の一環だという側面を実感するとともに、「作品」のあり方と「資金」、そして「支援者」の関係(「つながり」)を実感するきっかけになることを期待しています。
また、何よりも「指導者」である顧問として、さらには彼らの「支援者」の一人として、あるいはともに創作をする「同志」として、クラウドファンディングを通した皆様との温かな「つながり」が、彼らの(私たちの)の創作の励みになることを期待しております。
僭越ではありますが、「稜アニ」の生徒たちの挑戦を、温かく見守っていただければと思っております。
青稜アニメーション顧問 谷田貴之 -
「稜アニ」緊急予算対策本部
- 「稜アニ」が抱える「活動資金不足」という根本的問題に対処すべく、巨大生物(予算対策本部長・顧問)たちによって組織された臨時組織。会議の様子や活動状況を動画にて公開している。(「稜アニ」の作品は「青稜アニメーション」公式チャンネルにてご視聴ください)
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「稜アニ」の活動
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一人一人の「Creativity」を発揮する場として
- 学校という多くの生徒が集う場においても、「作品」と呼ばれるものを制作・発表する場は決して多くはありません。ましてや、アニメーション制作のように「集団」を組織化して制作に取り組むような「協働性」を発揮できる機会も、文化祭などの行事を除けば、きわめて限定的です。
そうした中、青稜アニメーションは、年間を通して個人が自由に制作した作品を発表し、さらには集団で一つの作品の制作に取りかかることのできる貴重な「創造」の場です。まだ、設立して間もないこともあり、人数も小規模ではありますが、今後の「稜アニ」の活動の発展にもご期待下さい! -
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部員のメッセージ ~あなたにとって「稜アニ」とは?~
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これまでの「稜アニ」
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- 2022年6月 正式に「青稜アニメーション」が「同好会」として認可される。
2022年7月 「空想特撮映画『ストロマ』」の制作開始
2022年8月 「空想特撮映画『ストロマ』」の相模原ロケを実施
2022年10月 学校iPadにアイビスペイント導入を申請。校内でのデジタル作画が可能になる。
2023年3月 ロトスコープを用いたアニメーション作品を制作
2023年4月 部活動紹介ビデオ制作
2023年5月 ストップモーションアニメの制作
2023年 6月 クラウドファンディングスタート -
青稜祭に向けて
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青稜アニメーション SNS一覧
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- 青稜祭に向けての制作風景や、作品のメイキングなどは随時SNSなどで発信しています。文化祭発表作品などの詳細は、そちらでフォローをお願いいたします!
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青稜アニメーション 公式YouTubeもご覧下さい!
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「リターン」に関して
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缶バッチのデザイン進行中!
- 「稜アニ」から支援者の方への「お礼」として、ささやかながら「稜アニグッズ」を制作しております。生徒がデザインした缶バッチ、クリアファイルなど、現在制作中です。デザインの詳細などは、この場でも随時更新していきます!
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- 缶バッチが完成いたしました。生徒がデザインした6種類。ランダムにお届けいたしますので、お楽しみに!
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- この度、6月24日(土)を持ちまして、当プロジェクトは、目標としておりました金額に到達することができました。プロジェクト公開後、1か月も経たない段階での目標達成に、部員一同たいへん驚きつつも、いち早くご支援をくださった皆様のお気持ちに、ただただ感謝するばかりです。改めまして、誠にありがとうございます。
今回のクラウドファンディングを通して得たものは、決して「資金」だけではありません。私たちの活動を見守り、励ましてくださる方々との「つながり」を実感できたことが、部員たちにとっても何よりの糧となったと思っております。事実、この一か月間、皆様の存在が、青稜アニメーションの部員たちにとって、とても大きな励みとなっていました。日に日に増えていく支援者の数・支援額に、日々、鼓舞され、勇気づけられていました。また、個別に温かなメッセージを頂戴したこともありました。そうした「つながり」が、「いま」の青稜アニメーションの挑戦を支え、後押ししてくださっていることは間違いありません。
また、一方では、そうした皆様のご期待にしっかりと応えることができるかどうかという不安もないわけではありません。作品のテーマをいかに分かりやすく伝えるか、脚本や声優の演技、キャラクターデザインなど多方面での検討を進めております。現在はテスト1週間前に入り、彼らも試験勉強に専念しておりますが、テストが明けると同時に、作品の制作会議を再開していく予定です。
今後、頂いたご支援を「作品」として還元していくため、動画編集ソフトの導入、音声機器の購入に充当させていただく予定です。ご支援いただいた資金の具体的な使途や、作品の進捗状況などは、このページでもご報告していく予定ですので、ご多用かとは思いますが、引き続き青稜アニメーションのご支援の程、お願い申しあげます。
返礼品は現在制作中です。発送まで、しばらくお待ち下さい。また、追加でのリターンもご用意致しました。引き続き、ご支援を受け付けております!
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Macを購入いたしました!(現在、制作進行中です)
- 皆様のご支援を最大限に活用するため、高スペックのパソコンに充てようと思い、Macbook(メモリ16GB)を中古探し、格安のものを購入いたしました。今回は、すべて手書きのアニメーションでの制作を検討しており、かなりのデータ容量を使用すると思われます。したがって、そうした動画制作にも耐えられるパソコンを購入させていただく運びとなりました。作画は引き続き、学校のiPadを使用していく予定です。
改めまして、ご支援ありがとうございました。 -
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鋭意制作中!
- 現在、皆様にお届けする作品の制作が、着々と進んでいます。部員だけでは作画が追いつかないため、有志のアニメーターを募集することになりました。当日は多くのアニメーター志望者が集まり、キャラクターデザインの共有をした後、それぞれの作画行程に入っていきました。
文化祭まで、あと2か月。多くの人の力を、ひとつの作品に集約していくことになります。 -
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macbookを動画編集に活用しています!
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- 皆様のご支援で購入させていただいたmacbook、中古ということもあってかなり大変そうではありますが、部員同様、精一杯頑張っています。
現在、作画と同時並行で編集作業に入りました。「稜アニ」の次世代を担うという意味で、中1の生徒が編集を担ってくれています!
あと1ヵ月半、制作はこれからが佳境です! -